大学校及び設置科 東北職業能力開発大学校生産システム技術系
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 3次元CAD設計技術、機械加工技術、各種センサ技術、通信技術、制御技術、回路設計技術、ソフト及び各種アルゴリズム設計、製品設計製造情報の文書作成及び管理技術等
課題に取り組む推奨段階 応用課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

複合した技能・技術及びその活用能力(応用力、創造的能力、問題解決能力、管理的能力等

製作の目的と概要

 農業団体や野菜果物販売店への電話による調査の結果「大小のリンゴを一つの装置で皮を剥きたい」といったニーズがあり、市販されている加工機では一定の規格のものしか皮むきできないがことが分かりました。また、野菜加工工場等で使用されている加工機はカット等に特化した単機能タイプが多いのが現状です。この2点の理由から、自動リンゴ複合加工機(皮むき、カット、芯とり)を開発することになりました。
★技能・技術習得目標:
? 専門的知識及び工学的理論体系を実務に適用することができる。
? 品質、コスト及び納期をバランス良く調和させることができる。
? 独自性を持って創意工夫できる。
? 技能・技術の複合に対応できる。
? 5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)を身につけ職業人としての行動ができる。
? 課題を解決するために必要な情報を収集し、分析・評価して合理的な手順や方法を提案することができる。(課題発見、分析能力)
? 工程・日程・人材・他部門との関係・予算・リスク等の観点から計画を立て、進捗を調整することができる。(計画推進力)
? グループメンバーの意見を取りまとめて課題解決に向けた目的や目標及び手順や方法について共通の認識を成立させることができる。(コミュニケーション力)
? 各自が与えられた役割を果たし、グループメンバーをフォローし合って、グループのモチベーションを維持できる。(チームワーク力)
? 図や表を効率的に利用した分かり易い報告書や発表会予稿原稿を作成し、発表会では制限時間内に伝えたい内容を説明できる。

成果

この装置は、皮むき、カット、芯とりといった複数の機能を併せ持っています。また、金属検出装置や、レーザー安全装置が取り付けてあり、安心・安全・安価な卓上型食品加工補助装置となっています。さらに、タブレット端末で遠隔操作や、リアルタイムで加工数をカウントするなど加工機の状況がわかります。その他、衛生安全と機械安全を両立しており、メンテナンス性の高い製品となっています。
★アピールポイント:
? リンゴをセットし開始ボタンを押すことで次の動作を行う。【皮むき→カット→芯取り→金属検出】
? 機械動作や取り扱いの安全のため、各種センサによる安全装置開発の検討を行う。安全装置には光電センサを使用。センサ動作時、緊急停止を行う。
? 衛生安全のため、金属検出装置の開発をする。金属検知には磁気を利用した金属検出方式を採用。
? メンテナンス性を考慮して、刃やリンゴを固定する軸などを着脱式にし、掃除等のメンテナンスを行いやすくする。製作する機器の材質選定は、食品安全法に則る。
? モータには各々制御回路を設置し、別途作成するタイミング制御基板で動作タイミングの制御を行う。制御基板を複数にし、伴走方式で制作を行い作業の効率化を図る。
? タブレット管理(Android端末?)による生産管理を行う。タブレット端末は無線での通信を採用し、遠隔管理を可能とする。無線通信にはWi-Fi?を使用する。
食品加工補助装置による農業支援システムの開発?自動リンゴ複合加工機?(H27)の画像1
図1.外観
食品加工補助装置による農業支援システムの開発?自動リンゴ複合加工機?(H27)の画像2
図2.リンゴの皮むき
食品加工補助装置による農業支援システムの開発?自動リンゴ複合加工機?(H27)の画像3
図3.レーザー安全装置