大学校及び設置科 東北職業能力開発大学校生産技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 機械における設計(力学・材料学・機構学)・加工(切削・溶接・曲げ)・組立調整、安全衛生
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年前期終了後
課題によって養成する知識、技能・技術

課題を通して、主に機械設計・加工・組立調整の実践力を身につける

製作の目的と概要

 ユニバーサルデザイン(以下「UD」と称す)とは、あらゆるものが「一人ひとりの使い手に使いやすいこと」を目的にして、使う上で障害のないものを作ろうとする働きのことを指します。
 今日では多岐にわたる製品でUDが取り入れられているが、今回は「台車」を題材に以下の挙げるものをコンセプトとして製作することとしました。
・快適性→動きがスムーズで小回りが利く(身体への負担を少なく)
・サイズ→コンパクトで使いやすく(使用する上で自由度が高いこと)
・デザイン→丸みのある形状(余計な危険のイメージを与えない)

成果

 完成図を図1に、仕様を表1に示します。まずハンドルの形状が市販品と大きく異なるのが分かります。これは操作する上で、腰を曲げない・背中を丸めない・すねを台にぶつけないなど体に負担をかけない形状を検討した結果のものですが、第6回東北ポリテックビジョンに出品して高い評価を得ました。また、左右独立のブレーキを採用し、これにより操作性・旋回性が大きく向上しました。さらにデザインも従来にない明るく美しいフォルムになるようこだわり、これも好評を得ました。
 その一方この台車には荷物が傾かないような段差乗上げ機構を内蔵しましたが、使用方法によってバランスが不安定になり改善の余地を残しました。仮にこの機構を取り除いたシンプルな台車であれば、台車重量の軽量化は勿論のこと横幅のスリム化や耐加重の向上が大きく期待できます。
ユニバーサルデザイン台車の製作(H19)の画像1
図1 UD台車
ユニバーサルデザイン台車の製作(H19)の画像2
表1 仕様