大学校及び設置科 九州職業能力開発大学校居住・建築システム技術系
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 建築計画学、建築設計、初歩的な都市計画、建築社会学、歴史、社会・生活・環境・経済・技術の変遷と潮流
課題に取り組む推奨段階 3年後期から徐々に、4年次秋期にかけて行います(理論形成)。4年次最終段階は外部に対しての発表を行います(世論形成・政策形成)。
課題によって養成する知識、技能・技術

?現状の問題点と課題抽出・分析能力、建築・都市の専門領域と統合的視点(社会・生活・環境・経済・新技術との繋がり)の素地。?専門領域に都市的・社会的・コモン的視点を新たに加え、環境に配慮した持続可能なストック型社会への転換に向けた建築生産側の設計技術。

製作の目的と概要

 2050年の北九州市小倉北区・小倉南区は人口が現在の40万から26万程度に減少し、高齢化率は約40%で、全人口の25%が後期高齢者で占められているという、推計値がでています。併せて地球温暖化、エネルギ−・資源問題の影響等の縮退社会を国レベル、地方レベルでどう取組まなければならないか、このままでは人々の生活、財政、経済、そして建築生産は確実に萎んでいきます。
 2050年はひとつのマイル・スト−ンであって、その時のあるべき姿(複数の中の1つ)を市民、産業界、国、地方自治体に提案しながら、現在の生活・環境・経済(建築生産、街づくり)等の中で何を行っていかなければならないかを考えます。

成果

 「ものづくり」をただ単に第2次産業の枠の中だけで考える時代ではありません。企画から市場調査等を踏まえ、そのデザイン性・機能性、生産性、品質性、品質性、ライフサイクルコストそして地球環境、社会・時代性に応えた付加価値を持ち、販売・メンテナンスの視点にも充分配慮され、廃棄・回収・再資源化を視野に入れた「第N次産業のものづくり」がこれから先、期待される日本のものづくりであろうと考えます。内需オンリーから内外需に対応できるものづくりの視点が必要です。
 国の住宅・都市政策も単体・ミクロ的な展開から、面・マイクロ的統合性をもつ街区レベルでの長寿命化の方向へシフトしています。持続可能なストック型社会、低炭素型社会等がキーワードとして注目されています。北九州市の小倉北区・南区が2050年にどのような都市の姿が望ましいのかを多岐にわたる分野から分析・考察を行い、モデル(図1)、パネル提案を行いました。この成果は今春3月に行われた(財)西日本産業貿易コンベンション協会(経産省系)主催の第27回西日本トータルリビングショーで展示発表を行いました。その後、内閣府「環境モデル都市」、内閣府・国交省「地方の元気再生事業」、JST(科学技術振興機構)「地域に根ざした脱温暖化・環境共生社会」等の事業化への応募のための基礎資料として、企業、民間団体、大学、NPO、地方自治体等で構成される地域の研究組織で活用されています。
小倉 2050(H19)の画像1
図1 2050年の小倉のモデル