大学校及び設置科 東海職業能力開発大学校生産技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 科目:安全衛生、機械加工、精密加工(レーザー)、工業材料、機械設計・製図、品質管理 知識:溶接工学、アーク物理、破壊検査
課題に取り組む推奨段階 機械設計製図、機械工作実習、機械加工実習および精密加工(レーザー)実習終了後
課題によって養成する知識、技能・技術

課題を通して、主に溶接加工技術を科学的な観点から実践的な技能・技術を身に付けます。

製作の目的と概要

平成18年4月に「中小企業のものづくり基盤技術の高度化に関する法律」が公布されました。この法律では、今後中小企業が目指すべき技術開発の方向と将来ビジョンを「特定ものづくり基盤技術高度化指針(技術指針)」として取りまとめられています。溶接技術は、特定ものづくり基盤技術20の内の1つとして挙げられており、その技術指針の「溶接技術における高度化目標の達成に資する特定研究開発等の実施方法」の中で、溶接条件最適化技術に関する研究開発が技術開発課題の1つとして挙げられています。本テーマは、自動車や建築、橋梁、造船産業など鉄鋼材料の溶接技術には欠かすことのできないMAG溶接法を例に、上記課題にアプローチしたものです。今回、以下の点を目標にしました。
 ・溶接条件の一元化設定グラフを作成すること(アーク物理学的視点から)
 ・溶接の実践的技能を習得すること(下向、隅肉、横向、立向)
 ・圧力容器の製作ができること
 ・加工時に発生した不具合の対応策が図れること

成果

溶接条件の一元化設定を溶接ワイヤの溶融現象から考察、自動溶接実験によるデータ取りおよび表計算ソフトによる解析などにより一元化設定グラフの作成方法を習得することができました(図1)。また、課題製作に必要なレーザ加工技術や半自動による溶接技能を修得し、耐圧試験に合格できる品質の圧力容器を製作できるようになりました(図2)。
MAG溶接法の一元化条件設定とその適用(H20)の画像1
図1 溶接条件一元化設定グラフ
MAG溶接法の一元化条件設定とその適用(H20)の画像2
図2 耐圧試験に合格した圧力容器