大学校及び設置科 北陸職業能力開発大学校 附属石川職業能力開発短期大学校生産技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 機械製図、機械設計、メカニズム、機械加工、数値制御加工、機械制御、3次元CAD
課題に取り組む推奨段階 数値制御加工実習修了後
課題によって養成する知識、技能・技術

課題を通して、主に機械の構造の知識を深め、精度の高い部品加工の実践力を身に付けます。また、主観的判断を数値化することにより、ばらつきのない製品製作の考え方を身に付けます。

製作の目的と概要

金属加工した部品や製品は、商品とするために最終工程として、表面の処理技術が必要となります。製品に光沢を与えることで商品価値は上がります。
しかし、金属光沢は作業者の主観と勘の世界であり、最適な磨き条件の記載はありません。
本年度の実習課題では、主観判断の磨き作業の最適条件を検討するため、簡易研磨機を設計・製作し最適な磨き速度ならびに押し付け力の数値化を行いました。

成果

簡易研磨機の製作においては、最適速度を検証できるよう、旋回円盤をφ300とし、回転はモータへの電源周波数を変化させることと、減速装置により容易に回転数を変えられる構造に設計をしました。また安定性などを考え、機械の重心を低くするよう設計しました。
また研磨機の円盤が精度よく回転し、剛性をもたせるため、アンギュラ玉軸受けによるスピンドル構造により主軸の設計を行ないました。
実験用の簡易研磨機を使用し、勘で行なわれていた磨き作業の周速度を数値化することができました。データを多く取ることで熟練技術者の作業の数値化も可能と考えます。
簡易研磨機の製作と検証(H21)の画像1
写真1 制作した簡易研磨機
簡易研磨機の製作と検証(H21)の画像2
写真2 簡易研磨機による加工品
簡易研磨機の製作と検証(H21)の画像3
表1 簡易研磨機による適正条件の検証