大学校及び設置科 近畿職業能力開発大学校 附属京都職業能力開発短期大学校住居環境科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 建築構法、建築材料?、建築材料?、基礎工学実験、環境工学?、環境工学?、環境工学実験?、環境工学実験?
課題に取り組む推奨段階 建築構法、建築材料?、建築材料?、基礎工学実験、環境工学?、環境工学?終了後
課題によって養成する知識、技能・技術

本課題を通して、省エネルギーの重要性、住宅の断熱性能、建築材料の断熱性能、気温、温度などの測定、記録、分析方法などを身に付けます。

製作の目的と概要

地球温暖化問題は現代における深刻な社会問題です。
この要因と考えられる国内の温室効果ガスの排出のうち約9割が二酸化炭素によるものであり、さらにその約9割がエネルギー消費に基づいています。従って、地球温暖化問題への対策の推進するためには、エネルギー消費の一層の削減が必要です。そこで我々は建築分野を重視し、中でも断熱に着目しました。
調査を行ったところ、様々な断熱工法の内、熱線反射フィルムを用いる工法があることが分かりました。しかし、研究の発表がほとんど無いことがわかったため、実験により熱線反射による断熱効果を検証することとしました。

成果

表1および写真1に示す、JIS1種b、厚さ50mmの断熱材で内法300mmの立方体の箱を作り、基本的な試験体としました。さらに、この試験体の内壁の表面を、熱線反射フィルム、ケント紙、空気層などを組み合わせたもので仕上げました。このうちケント紙は、熱線反射フィルムの表面に熱線反射の性能の低い仕上げ材を配置した際の効果を検討するために用いています。こうした条件で作られた試験体を5ワットの電球を熱源として温め、その後電気を切って内部の温度が低下するまでの気温などを測定して、表面の仕上げによる断熱性能の違いを比較しました(表2)。表2の「蒸着」は「アルミ蒸着フィルム」を表し、「アルミ」は「アルミホイル」を表します。また「空気層」は幅12mmの空気層です。実験より表面にアルミ面が露出したものの性能が高く、アルミの表面に紙を張り付けたものは、紙だけのものよりわずかに性能が良いことがわかりました。これより、熱線反射の省エネ効果は紙などを表面に貼った場合はほとんど無いことがわかりました。
熱線反射による省エネ効果の研究(H21)の画像1