大学校及び設置科 東北職業能力開発大学校 附属秋田職業能力開発短期大学校住居環境科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 建築構法、構造設計、建築施工実習?、環境工学??、環境工学実験??、安全衛生工学
課題に取り組む推奨段階 建築構法、建築施工実習?終了後
課題によって養成する知識、技能・技術

課題を通して、主に木材加工技術と施工管理の実践力を身に付けます。また、音環境測定技術の実践力を身に付けます。

製作の目的と概要

本課題ではフレーム工法でジオデシックドームを製作することを試みました。フレーム工法でジオデシックドームを建設する場合は専用の接合金物が必要となりますが、今回はアートNPOヒミングの平田氏が考案した簡易的な羽子板ボルトを使用する方法を用いました。また、この工法は羽子板ボルトの使用法が通常の用途とは異なるため構造的な検討もおこないました。
一方、フラッター・エコーは鳴き竜とも呼ばれ、日光東照宮本地堂が有名です。これは拍手の音が反響し、尾を引いて聞こえる現象です。ドーム構造においてはこれらの現象が生じやすく、音声などが聞き取り難くなります。そこで、製作したジオデシックドーム内部において、フラッター・エコーの抑制方法について検討をおこないました。

成果

羽子板ボルトによるフレーム工法を用いて、直径5mの75面体ジオデシックドームを製作しました(図1)。フレーム材には秋田スギを用いました。フレーム製作後、面材として構造用合板を貼り付けました。そして、フラッター・エコー現象を比較するために、面材だけの場合と、吸音材としてグラスウール断熱材をはめ込んだ場合で、インパルス応答波形を比較しました。その結果、グラスウール断熱材をはめ込んだ場合には、フラッター・エコーが抑制されることが確認できました(図2)。
フレーム工法におけるジオデシックドーム製作とフラッター・エコー検証(H22)の画像1
図1 製作したジオデシックドーム
フレーム工法におけるジオデシックドーム製作とフラッター・エコー検証(H22)の画像2
図2 インパルス応答波形(a)面材のみ(b)面材+グラスウール断熱材