大学校及び設置科 北陸職業能力開発大学校 附属石川職業能力開発短期大学校生産技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 機械製図、手仕上げ、機械加工、数値制御加工、CAD/CAM
課題に取り組む推奨段階 機械加工実習、機械工作実習、数値制御加工実習、CAD/CAM実習終了後
課題によって養成する知識、技能・技術

課題を通して、技能の習得(特にヤスリ加工)ができ、手仕上げの実践力を身に付けます。

製作の目的と概要

現在、我が国では少子高齢化による技能者の後継者の不足や団塊の世代の引退により、一部では、若年層への技能の伝承が不十分でしか行われていないため、優れた手作業の技能を持つ職人の数が減少しています。
本課題では、魔鏡を従来とは異なった製法で製作することで、自身の技能の向上だけでなく日本の伝統技能である魔鏡の製作を復元することを目的としました。

成果

魔鏡製作において、まずは手仕上げ(ヤスリ加工)の技能向上を行わなくてはなりません。少なくとも平面度を0.01?で仕上げる技能を有してから製作を行いました。また、ヤスリ加工時の個人差を把握する必要性があったため、加工表面にヤスリがけを行い、0.1〔?〕削るごとに研磨剤で磨き魔鏡現象が発生するか確認を行いました。魔鏡現象に映し出される絵柄としては、石川県章を選定しました。 魔鏡現象では、個人差はあるものの、被削材の肉厚が0.5?以下になると魔鏡現象が発生しました。これが一つの目安となり、試作品の完成に至りました。
今回の製作では、ヤスリの押し付け具合で被削材が変形し、魔鏡現象の発生状況も変化すると考えられました。また,魔鏡現象の発生では加工時に手に伝わる振動(ビビリ)が感じられると像が現れたので、振動が一つの目安となります。しかし、振動が発生した状態で加工し続けると割れや歪みが発生するので注意が必要でありました。そのため、自身の手仕上げの癖を知ることが魔鏡を製作するための重要な要素になると考えます。
魔鏡(透光鏡)の製作(H22)の画像1
図1 製作した魔鏡
魔鏡(透光鏡)の製作(H22)の画像2
表1 魔鏡現象の個人差
魔鏡(透光鏡)の製作(H22)の画像3
図2 魔鏡現象