大学校及び設置科 北海道職業能力開発大学校居住・建築システム技術系
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 安全衛生管理・実習、創造的開発技法、応用構造力学、建築生産管理、施工実験、木質施工・施工管理課題実習、施工管理
課題に取り組む推奨段階 応用課程2年次、木質構造施工・施工管理課題実習終了後
課題によって養成する知識、技能・技術

テクニカルスキル(技術・施工・施工管理・安全衛生管理等)、ヒューマンスキル・コンセプチャルスキル(企画・発想力、問題発見・解決能力、計画・推進力、情報分析力、コミュニケーション力、リーダーシップ力等)の能力を身に付けます。

製作の目的と概要

応急仮設住宅は、災害発生時に長期間避難を余儀なくさせる被災者(以下、長期被災者と示します)に対して供給されるため、迅速でかつ簡易的に建てられなければなりません。応急仮設住宅には住宅としての最低限度の機能は保有しています。しかし、長期被災者からは各種の不平・不満の声が上がります。既存応急仮設住宅の問題点として、「騒音・プライバシー」、「居住性」、「外観・デザイン」および「施工性」等があります。特に寒冷地で使用する応急仮設住宅では寒冷地特有の「結露」、「積雪・除雪」から発生する問題が多く見受けられます。そこでそれらを解決するために、寒冷地にも適応する木質構造による応急仮設住宅類の開発・提案を行いました。さらに提案した応急仮設住宅類を用いた仮設計画も行いました。

成果

本開発課題の成果物として、以下の4つの開発または提案を行いました。
? 軸組構法を基本とした専用接合部金物による木質応急仮設住宅の提案
 木材の加工と現場における施工性の観点から専用設計した接合部金物を開発しました(図1を参照下さい)。 また、壁が耐力壁として用いることができるような構成システムを考えました。
? 木質ブロックを用いた共用仮設建築物の提案
主に集会場等の共用仮設建築物に利用するものとして、断熱性能に優れ内外装の仕上げを一体化した木質ブロックを開発しました。
? ?および?に用いる共通基礎システムの提案
  上記の?および?の建築にあたり、既存の基礎工法では対応させることが難しいため、専用の共通基礎システムをH型鋼とコンクリートブロックを用いて開発しました。
? 木質応急仮設住宅類を用いた仮設計画の提案?を構造躯体として用いて、「騒音・プライバシー」、「結露」、「外観」、「雪対策」等を考慮したプランニング(図2を参照下さい)を行い、それらを用いて全体の仮設計画を提案しました。
木質応急仮設住宅の提案(H22)の画像1
図1 接合金物
木質応急仮設住宅の提案(H22)の画像2
図2 木質応急仮設住宅