大学校及び設置科 北陸職業能力開発大学校 附属新潟職業能力開発短期大学校住居環境科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 建築計画、建築設計実習、住居論
課題に取り組む推奨段階 建築計画、建築設計実習(住宅程度)を習得後
課題によって養成する知識、技能・技術

課題を通して、主に建築設計、模型制作、環境問題、社会学などの応用力を身に付けます。

製作の目的と概要

以前の集落社会は、そこに存在する自然に囲まれ、循環型社会を形成し自然と共生していました。その後、高度な産業の発達や情報化社会の到来により、人々の生活は、人類単一にとっては大変便利になりました。しかし行き過ぎた効率化は人間を無機質な機械のような生物にしてしまうことも想像できます。そこで本設計では都市にあるべき新しい「集農住宅」を提案しました。人類は元来、衣食住の生活を自らの手で構築してきました。生きること全体を担うことで生きる喜びを感じ、人と人とが生産活動を通じた結び合い、協力関係の大切さを実感することで、人々は食住を通して有機的につながっていくと思われます。

成果

設計のポイントを3点にまとめました。
?然とのつながり(「生き物」と関わり、育てることが大切)
?人々のつながり(個を保ちつつ、共同菜園では一緒に作業をし、協力し合う楽しさ、大切さを知る)
?景観とのつながり(棚田をイメージし、都市における景観にも配慮する)
 曲線を描く階段状のRC造フレームに人工地盤を設置し、敷地(菜園)付き独立住宅を集合させました。規模は地上5階、地下1階(駐車場)です。
この建築計画を通して、集合住宅の設計手法、都市の緑化のあり方、人はいかに生きるべきかといった哲学を考えることが出来ました。本設計の根本には、人間社会において人と人とが有機的な温かい関係で結ばれていくことへの願いがあります。集合住宅の新たなあり方の1つとして一石を投じることができたのではないかと思っています。
都市に住む人々を有機的関係で結ぶ集農住宅の提案(H22)の画像1
図1 計画の概観
都市に住む人々を有機的関係で結ぶ集農住宅の提案(H22)の画像2
図2 計画の概観