大学校及び設置科 東海職業能力開発大学校生産システム技術系
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 機械:材料選定、精密加工、機構設計、自動化機器  電子:回路設計、回路製作、センサ応用技術、モータ制御、マイコンプログラミング  情報:データ通信、データ管理、GUIプログラミング、スレッド処理
課題に取り組む推奨段階 機械:精密加工、機構設計ができること  電子:回路設計、センサ選定、マイコンプログラミングができること  情報:データ通信、データベース処理、GUIプログラミングができること
課題によって養成する知識、技能・技術

要求分析できる技術が養成されます。長期間計測ということは連続稼働を考慮する必要があります。水を扱うことは装置の機構部および回路の詳細仕様を決定するうえで十分注意が必要です。システム製作におけるリスクを認識して回避する能力が養成されます。

製作の目的と概要

本テーマはパワーウィンドウスイッチ(以下PWSとする)について雨天時のドア開閉や車内清掃時などに水、石鹸水がかかった際の耐性を確認する装置の開発です。試験では車が常に平坦な場所に駐車されているわけではないことを考慮し,平坦状態及び前後左右に+17℃傾けた状態で被水させる必要があります。また、PWSは車載装着時同様にパネルを取付け、前述のような姿勢で水及び石鹸水を、500cc/3s以内、500cc/15s以上の速度で、スイッチ全体に被水させます。試験中PWSには14.5[V]印加し出力状況をモニタし、被水と乾燥を繰り返し1週間にわたって誤出力がないかを検知します。その他、PWSは同時に複数個の試験に対応できることや,被水後の試験水は直接排水溝に流さないなど考慮すべき点があります。

成果

H21年度に引き続くテーマとして実施しました。PWSの姿勢保持機構は,中心位置を保持できるようウォーム機構やベルト伝達機構を組み合わせて製作しました。散水装置は貯水タンクから装置上部水槽に規定量の水をため、排水弁を開くことで2種類の散水速度で散水できます。誤出力検知は1ms間隔で行い装置に接続されたパソコンに記録します。操作は検査用アプリケーションから指示でき、検査状態が監視できるようになっています。また、複数個の試験に対応できるよう、複数台の試験装置を認識するアプリケーションとしました。装置単体での小型化と、水を扱うことで機構の構成と防水対応など難しい点も多くありました。製作後の実施テストを繰り返すことであらわれてくる問題点もあり、通常の実習では扱わないテーマだけに開発課題として意義のある内容でした。
被水タフネス試験装置の開発(H22)の画像1
図1 被水タフネス試験装置