大学校及び設置科 九州職業能力開発大学校 附属川内職業能力開発短期大学校電子情報技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 電子回路、データ構造・アルゴリズム、組込みシステム工学、ディジタル回路基礎実習、ディジタル回路技術、マイクロコンピュータ工学実習、電子回路設計製作実習、インターフェース製作実習、組込みソフトウェア基礎実習、組込みソフトウェア応用実習
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

ディジタル回路設計製作技術、インターフェース機器設計製作技術、組込み機器設計製作技術、組込みソフトウェア開発技術(組込みプログラミング)、字句解析・構文解析技術、製品企画力

製作の目的と概要

電子情報技術科の中核技術である組込み分野の技術習得を目的に、ハードウェアとソフトウェアの知識がバランス良く必要な関数電卓の設計製作を総合制作のテーマとして選定しました。
開発に先立ち、学生自ら製品の企画を行うことで、設計製作技術だけでなく、企画力と柔軟な発想力の養成も目指しました。機能や実用性において、既存の製品と肩を並べるようなものを総合制作で作るのは困難ですが、独自性のあるユニークな製品を目指して知恵を絞った結果、辿り着いたテーマが「組み換え可能な多機能関数電卓」です。利用者の商品購入意欲を刺激するには、実用性だけでなく、面白さ・楽しさが重要であるという検討結果から、遊び心のある関数電卓を基本コンセプトとしました。
マイコン中枢部と周辺機器を組み換えることで、関数電卓から電子ピアノや電子オルゴールに変わります。
★技能・技術習得目標:
ハードウェアとソフトウェアの双方に関する技術を習得します。

成果

機能としては、括弧を用いた算術演算(加減乗除、累乗、階乗、平方根)、組込み定数(π、e)、変数、各種数学関数(三角関数、指数関数、対数関数、平方根、順列・組合せ、最大公約数、最小公倍数、...)、自作関数定義、角度切替(度数、ラジアン)、入力編集、入力履歴等、実用レベルの機能を持つ関数電卓ができあがりました。また、この電卓はキッチンタイマー機能や電子オルゴール機能を内蔵しています。更に、関数電卓のマイコン中枢部と周辺機器(入力部)を繋ぎ換えることで、電子ピアノにも変わります。
★アピールポイント:
 独自機能として自作関数の定義機能を持ちます。例えば、
   def s(r)=πr^2
 と半径rから面積sを求める関数を定義した後、
 s(3) と入力すれば半径3の円の面積が表示されます。
 入力部を繋ぎ換えることで、関数電卓が電子ピアノに変化します。

※この課題情報シートには、学生が作成した予稿原稿が含まれています。
組み換え可能な多機能関数電卓の設計・製作(H23)の画像1
図1 関数電卓の外観
組み換え可能な多機能関数電卓の設計・製作(H23)の画像2
図2 ピアノ鍵盤を接続した様子