大学校及び設置科 近畿職業能力開発大学校 附属滋賀職業能力開発短期大学校住居環境科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 建築設計実習、建築計画基礎、建築計画
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

課題を通して、イメージ調査手法と住宅設計における実践力を身に付けます。

製作の目的と概要

住宅のファサードを構成している屋根・壁・開口部等の各要素と、住宅のイメージとの間の関係性を調査することを目的とします。
本課題では、住宅のファサードに大きく関連している思われる構成要素を屋根(形状・勾配・軒の出・厚み)、外壁(表面形状)、開口部(割合・形状)とし、ハウスメーカーの住宅カタログとSD法を用いた調査論文などから形容詞を抽出し、そのうち20対の形容詞対を用いて調査を行いました。
★技能・技術習得目標:
課題を通して、イメージ調査手法、住宅を客観的に評価する技術、および客観的に物事を考える能力の習得を目指します。

成果

この本課題の「住宅ファサードのイメージ調査」から、次のような結果が得られました。
 「豪華な―質素な」というイメージに対して、外壁の形状や建物の規模が関係している傾向があります。
 開口部の割合を高く、外壁が奥行感や立体感のある形状で、「開放的」や「豪華」なイメージを有するファサードで、さらに構成要素以外で何か大きく特徴的な部分があり「個性的」で「新しい」などのイメージを有するものは、「好き」という評価を得る可能性が高い傾向といえます。
 陸屋根の住宅のファサードは、「個性的な」「目立つ」「新しい」のといったイメージを得やすい傾向にあると言えます。
 住宅ファサードのイメージは、感情的表現「訴求・評価性」因子と、造形的表現「洗練性」因子によって、説明することができます。
★アピールポイント:
このテーマは、住宅の営業・設計での就職を希望し、就職した学生自らの要望で取組んだ課題です。その学生と卒業後話をした時に、総合制作実習での取組みが、業務の上で役立っているとのことでした。
施工管理や施工関連でない職種を希望する学生に対して、住宅のイメージ調査は、建物を客観的に評価すると意味で有効なテーマだと思います。

※この課題情報シートには、学生が作成した予稿原稿が含まれています。
住宅ファサードのイメージに関する調査 (H23)の画像1
図1 SDプロフィール例
住宅ファサードのイメージに関する調査 (H23)の画像2
表1 因子分析結果