大学校及び設置科 港湾職業能力開発短期大学校 横浜校港湾流通科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 港湾総論、港湾産業論、港湾特論、コンテナ論、情報処理能力
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

社会科学的実証研究手法、プレゼンテーション能力、論文作成能力

製作の目的と概要

平成23年3月11日に発生した東日本大震災において、重要な社会インフラである港湾は、震災発生時に甚大な被害を受けたため、当初は緊急物資・救援者等の受入れ拠点という役割を担うことができませんでした。その要因を究明するために、国土交通省東北地方整備局、宮城県庁、仙台塩釜港港運企業3社を訪問し、現地調査を行い、港湾機能が喪失した要因を考察しました。また、震災を受けた神戸港とも比較したうえで、横浜港を事例として、震災時における横浜港の状況を推測しました。
★技能・技術習得目標:
この調査研究から、先行研究、問題点の洗い出し・抽出、現地調査の質問項目の精査、現地調査後の問題点の検証作業に至る一連の社会科学的研究手法を習得します。

成果

この調査研究から次のような研究成果が得られています。
 1.仙台塩釜港の耐震強化岸壁の整備が、分散配置であること。神戸港・横浜港では分散配置していたこと。
 2.港湾背後道路が津波の影響により、瓦礫などの漂流物で道路が塞がれ、港運企業による港湾作業が滞って
しまったこと。
 3.仙台塩釜港における港口部において、コンテナや自動車が海中に落下して、航路を塞いだこと。
★アピールポイント:
 1.2013年2月のポリテクビジョンや2013年3月に当校で行われる当校の外部諮問委員会で港湾流通科を代表とし
て、研究発表を行い、好評を得ています。
 2.2012年8月に日本港湾経済学会全国大会が同志社大学で行われ、テーマが「震災と港湾」ということもあり、
共通論題テーマとして、学生に代わり当該指導員が発表したところ、多くの学会員から絶賛されました。
震災時における港湾機能の維持について(H24)の画像1
図1 港運企業への現地調査
震災時における港湾機能の維持について(H24)の画像2
図2 仙台塩釜港啓開作業状況
震災時における港湾機能の維持について(H24)の画像3
図3 仙台塩釜港背後道路の状況