大学校及び設置科 沖縄職業能力開発大学校住居環境科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 建築構法、建築施工?、建築施工?、建築計画?、建築計画?、建築法規、建築施工実習?、基礎製図、建築設計実習?、コンピュータ基礎実習、CG製作実習?、CG製作実習?、造形実習
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

建築構法に関する知識、建築施工に関する知識、建築計画に関する知識、建築製図に関する知識、CADおよびCGを使用した各種関連図面の作成技術、プレゼンテーション技術、安全衛生に関する知識・技術

製作の目的と概要

古民家とは、文化財登録制度で築50年を経過した木造住宅で、昔ながらの軸組構法がみられるものと定義されています。沖縄の古民家には、戦争を耐え抜いた木造瓦葺きや茅葺きのものがあります。また、沖縄には、古くから雨端や低軒高などの独特の建築文化があります。現在、沖縄の住宅はRC造が多く、古民家は失われてきています。その理由として、戦争による破壊、老朽化などによる取り壊しが考えられます。また、戦後アメリカ人移住による異文化の影響を受け、台風やシロアリに強いなどの理由でRC造の住宅の普及が急速に広まったこともその理由に挙げられます。現在では、約13件が文化財に登録され、古民家の修繕や移築などの保全が進んでいます。多くの沖縄県民は、RC造の住宅に住んでいるため、木造の古民家についての知識がある人も、実際に住んでいた経験がある人も少なくなっているのが現状です。そこで、近隣にある築80年の古民家を将来的に移築して保全する計画で解体調査を行い、次世代に古民家を残していくことを目標に本研究を総合製作実習のテーマとして選定しました。
★技能・技術習得目標:
うちなー(沖縄の)古民家の調査を通して、古民家の歴史や知識を習得します。実際に古民家を解体し実測調査等を行い、CADを使用して構造図を主とした各種図面を作成し、その後、CGを使用して建物の外観および内観を再現し、沖縄独特の継手や仕口、小屋組などを模型で表します。

成果

今回の総合制作実習を通して、沖縄の古民家の現状、普段あまり目にすることのない木造住宅の構法を知ることができ、また、解体手法および実測調査方法等を実際に体験し習得することができました。併せて、それを基に平面図、立面図および屋根伏図などの意匠図、床伏図、小屋伏図および軸組図などの構造図を作成する手法も習得できました。また、CGソフトを使用して外観パースを作成し、意匠上の外観の復元を行いました。今後は、移築に向けて、解体した部材の詳細な実測調査および図面の作成、いくつかの用途を想定した計画および設計に取り組むことを考えています。
★アピールポイント:
過去の総合制作実習では行ったことのない沖縄古民家の解体実測調査に取り組んだことです。沖縄の特徴的な赤瓦の屋根の解体をはじめとして、小屋組みの解体や内装の解体は、貴重な体験になりました。
うちなー古民家の調査 ?次世代に繋ぐ歴史?(H27)の画像1
写真1 解体調査前の現状
うちなー古民家の調査 ?次世代に繋ぐ歴史?(H27)の画像2
写真2 屋根撤去後の小屋組み
うちなー古民家の調査 ?次世代に繋ぐ歴史?(H27)の画像3
図1 CGによる復元外観パース