●ぶれいくさろん●

リレートーク【1】

高度ポリテクセンター 榎本  実

自己満足のパソコン活用法

 ある日,ポリテクカレッジ滋賀の江口さんから「リレートーク」という題のEメールが届きました。本文を見るまでもなく,何が起きたのか悟りました。江口さんとは学生時代(訓大で1期違い)からよく知っていて,私がポリテクカレッジ香川に赴任する際には,レンタカーでの引っ越しに同行して手伝ってもらったこともあります。そのとき,彼はもう丸亀に来ることもないだろうから記念にと丸亀城に登ったりしたのですが,その1年後,彼もポリテクカレッジ香川に赴任してきたという不思議な縁があります。

 そんなこともあってリレーを断るわけにもいかず,といって人様に紹介できるような話も思い当たりません。困った末に,趣味の中から比較的身近な題材で,しかし一般の人はあまり手をつけないような話題を紹介することにしました。それは,パソコンによる「カーナビゲーション」と「カーステレオ」です。

 香川から千葉に転勤した当初は,通勤路以外の道路を走ると,迷ったうえに渋滞に巻き込まれることがたびたびありました。そこでカーナビがほしいと思うようになったのですが,パソコン好きな私はノートパソコンで実現しようと思い立ちました。これが思いのほか簡単で,基本的にはノートパソコン,PCカードのGPSアンテナ,地図ソフトがあればOKです。結局一番面倒だったのは,車にノートパソコンを取り付けるための台の工作でした。

 自立航法機能がない,キーボードとマウスポインタで操作しなければならない(運転中の操作はまさに命取り)など,不満な点はいくつかありますが,一応,便利に使用できており,自己満足しています。

 次のカーステレオですが,はじめは車もパソコンも無関係で,単に音楽番組「J-HIT20」(BS5ch「St.GIGA」のランキング番組)を録音して気に入った曲を聴きたい,というのが発端でした。最初はVHSビデオの3倍モードを使っていました。音質もそこそこでテープ1本当たり2時間番組が3~4本入ります。しかし選曲(頭出し)作業が面倒なことが最大の欠点でした。

 楽して選曲できないだろうか。そこで思いついたのがパソコンです。しかし,CD相当(16bit 44.1kHz)で録音すれば2時間で1GB。保存に不自由することは目に見えていました。そこで,CD並みの音質を保ちながらファイルサイズを1/14以下にしてくれるTwinVQ(デモ版が無料で入手可能)という形式で保管することにしました。その手順は,

① パソコンで番組を録音(ファイルサイズ1GB)

② 1曲1ファイルに切り出し(1曲約40MB)

③ VQエンコーダーで圧縮(1曲約3MB)

④ 曲目リストとVQファイルのリンクをhtmlで記述

 これで,CD-ROM1枚に150曲以上保管でき,音楽の再生はブラウザ上から指示できるようになります(TwinVQのプレイヤーはブラウザソフトのプラグイン対応)。

 この方法で平成9年頃から音楽データの保管を始めたのですが,データが貯まってくると,もうやることは決まっています。カーナビに使っているノートパソコンに音楽データをコピーし,ヘッドホン端子にカセットテープアダプターをつなげばカーステレオの一丁あがり。現在,約500曲がノートパソコンに入っており,CDチェンジャーを超えた,と自己満足しています。

 現在,速いとは言えないノートパソコン(pentium133)でも,カーナビ,カーステの同時使用で問題なく動作しています(図1参照)。本来ならここで「皆さんもぜひ」と言って締めたいところですが,使い勝手の面では少々難があり,まだパソコン好きの道楽といったところでしょうか。

 さて,文中のBS放送の音楽番組ですが,その存在を知ったのは香川時代に対岸?のポリテクカレッジ岡山の柳さんを訪ねたときのことでした。彼は江口さんと同期ということもあり,何度か岡山の宿舎におじゃましました。たいへんな新しい物好きで,訪れるたびに新たな発見がありました。現在はポリテクセンター関西に勤務の柳さんにリレーします。