■お知らせ

「技能と技術」誌

表紙デザインへの取り組み

北海道立旭川高等技術専門学院 造形デザイン科 西出 春夫

 本学院は平成8年度から修業期間を2年間とする科目の改編を行い,造形デザイン科(木材加工系 木工科)では地域の基幹産業である家具・建具産業の製作者の育成として,地域に密着した感覚と技を持つ『新職人の養成』に努めております。

 具体的には,良い木製品を作りの基礎として,形のバランス感覚や構成力を高めるため,平面構成や立体構成,色彩の基礎や配色の調和理論などの演習を行う造形基礎の分野と,木工手工具や機械加工による木製品を作る上で必要な知識や技術を,実務的な作業を通じて学ぶ生産基礎に大別されます。

 表紙のデザインは1年次に取り組む造形基礎系の後期に授業の一教材として取り組んだもので,造形要素である点,線,面,立体,空間,質感などの美的機能の理解と,それらをふまえた構想をまとめ上げる創造力を養うため平成9年より実施しています。

 制作当初は,技能と技術とは何か? この専門誌はどんなものなのか? など,これらから思い浮かぶ形態に四苦八苦,お互いがイメージづくりを偵察し和やかなうちに作業が進みました。パソコンによる作業においても同様,まごつきながらも思い思いの感覚で仕上げていました。

 昨年は本学院の電子印刷科の学生が最優秀賞を受賞,今年は造形デザイン科と2年連続の受賞をいただき,2年制課程への移行による成果がこのように具体的に現れてきたことで指導する側も大きな喜びでいっぱいです。

 また,地域の特色として『世界にその活路を求めた』国際家具デザインフェアが3年に一度開催されております。微力ながら,今後とも優れた技と感覚を持つ人材の育成に努めていきたいと考えています。

 最後に,出品してくれた学生の今後の活躍と,本誌表紙デザインの審査に当たられた諸先生方に感謝の意とお礼を申し上げ結びと致します。

■最優秀賞受賞者        北海道立旭川高等技術専門学院 造形デザイン科2年生 目黒 未樹

自己紹介 私は,木製の家具を作る仕事に就きたいと考え,この学院に入学しました。私の科では,形のバランス感覚,構成力を高めるための造形基礎と,実際に木製品を作る上で必要な知識や技術を学ぶ生産基礎の授業があります。今回の作品は造形基礎の授業の課題として取り組んだもので,自分の感性と今まで学んだ技術を最大限に生かして制作しました。

作品のコメント 今回の作品は抽象的で今までにやったことがないタイプのデザインで,慣れないパソコンを使ったこともあって大変でしたが,友達や先生にアドバイスをもらいながら自分なりに『技能と技術』を表現してみました。『可能性』や『広がり』などをキーワードに,明るくて動きのあるものになるよう心掛けました。