職業能力開発技術誌 技能と技術 Vol.48 2013年6号 通巻第272号
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-14-技能と技術 2/2013・優先順位を考える(具体的な求人に対するマトリクスによる数値化法等客観的な手法で決める。)・働く条件をより明確化していく。(譲れない条件を明確にする。)⑥情報不足が明白な場合 (例)事務職に就職したい。(例)資格を取りたい。(漠然とした希望)・「なぜ事務職なのか」,「自己分析をしたか(適性はあるのか)」,「事務職の種類は?」,「企業の総務,庶務課は何でも屋(規模・業種により業務は広範囲に)」,「事務職にも営業感覚は必要(企業の収益に貢献することは当然必要)」,「事務職で自分の強みをどのように生かすのか」,「その資格を仕事にどう生かしていくのか」などの質問や情報提供により明確化していくことがポイント。・「Career In★Sites」「職業ハンドブック」などの活用,企業訪問や働いている人から話を聴くなど紹介。 (例)家庭生活を優先したい。(妥協点を明確にする。)・「職種より,勤務時間,通勤場所を優先」,「雇用形態,勤務形態を優先」,「希望業種を広げる」「どこまで妥協できるのかを明確にする。」など,働き方を明確にしていくことがポイント。 (ほかにもさまざまな相談があるが,当初ジョブ・カードキャリア・コンサルティングのポイントとして提示したものを整理)8.その後の取り組み その後,受講者に対して,ジョブ・カード制度の意義や具体的な記載方法を周知するために「ジョブ・カード作成の手引き」を作成し,活用した。 また,ジョブ・カード様式4-2〔評価シート〕の作成にもいち早く取り組み,習得度評価や訓練課題評価を,評価シートに反映させ交付する取り組みを推進した。いずれも機構が全国展開する前に一歩先んじて実践することができ,また,実践の際に生じるさまざまな課題のおかげで事前に対応策を検討することもできた。 機構が実施する離職者訓練については,平成23年10月開講分から訓練期間中のジョブ・カードを活用したキャリア・コンサルティングを必須化。また,学卒者訓練についても,平成23年4月開講分から同様に必須化されている。さらに,平成24年度から離職者訓練(施設内訓練)においてジョブ・カード様式4-2〔評価シート〕を活用した能力評価も実施されている。 これらの取り組みは,ジョブ・カードを作成する意義を十分に理解し,受講生がよりよい職業生活に入れるよう相手の立場に立って支援するためのツールであることを理解し,指導員等が支援ノウハウを持って支援することが前提となるものである。 地道ではあるが,研修と実践を繰り返しながら,またさまざまな困難事例を乗り越えながら,ジョブ・カードを活用した就職支援力は高まっていくものだと思う。指導員のさらなる自己研鑚を期待し,本取り組みが少しでもお役に立てれば幸いに思う。(注)当初のジョブ・カード様式では,キャリアシートは「様式5」であったが,現在は,簡略化により「様式3」になっているため,「様式3」で統一した。(注)「キャリコン大賞」(特定非営利活動法人キャリア・コンサルティング協議会主催)は,現在行われていない。当該レポートは1年間ホームページ上で公開されていた。

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