職業能力開発技術誌 技能と技術 Vol.48 2013年6号 通巻第272号
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-18-技能と技術 2/2013せをし,自己の持ち味・能力から関連性の高いものを再整理することになる。 この場合,仕事理解は主に求人票やインターネット上での情報を主な情報源とするため,理解に誤りがあるのではないかという不安感を持つ場合がある。 こうした不安を解消するために平成24年度に小平校では,先輩をはじめとする企業のビジネスパーソンに取材をする機会をできるだけ,提供する工夫を行うこととした。5.1 担任・チューターによる相談体制の確立 小平校では担任はもちろん,学生個人ごとにチューターが担当し,学習の進捗管理はもちろん,きめ細かい就職指導を行っている。 就職はキャリア就職支援センターミーティング委員を通じた情報提供のほか,学生個人の希望に応じ,方向性の検討まで相談を行う。 担任・チューターはジョブ・カードの登録キャリアコンサルタントとして,ジョブ・カード相談なども受けている。 また,就職アドバイザーが学生の課題に応じたきめ細かな支援を積極的に行っている。5.2 生涯職業能力開発体系論を活用した就職支援の展開 応用課程では,生涯にわたって自己啓発を行い職業人として生きる力を身につけるため,能力開発や自らのキャリアプランの計画立案や計画を実践する力を養成する科目として生涯職業能力開発体系論を開講している。 本年度は生涯職業能力開発体系論の講座に内定者やOB等の協力を得ながら,仕事の考え方や将来の能力開発目標を設定できるよう計画をした。 講座のファシリテーションは就職支援アドバイザーが積極的にかかわっており,講座の展開から個別相談へのつながりを考えて講座を進める。5.2.1 オリエンテーション 生涯職業能力開発体系論のシラバス説明等を行い,4年生の内定者から就職活動の進め方など,情報提供,質疑応答をする場を設定した。 応用課程生産機械システム技術科,生産電子情報システム技術科,建築施工システム技術科それぞれの科で懇談会を実施した。応用課程2年生(一般大学の4年生に相当)の学生は,自ら積極的に行動して早期に内定を得た学生を選定した。懇談会ではまず,就職活動を終えた応用課程2年生全員に実施したアンケート結果を1年生に報告。就職活動の準備を始めた時期,応募総数,内定の時期,内定獲得数などの活動概況の把握をした。2年生の参加者の中には1人で5〜6社から内定を得ている学生が,「どのように企業研究をしたか」,「職業大の特徴を踏まえてどのようなアピールポイントで面接を攻略したか」などといった話は,これから就職活動を始める1年生にとっても大いに参考になったようだ。5.2.2 自己理解・仕事理解と面接対策について 応用課程の4年生内定者の就職活動の体験談に触れたうえで,自己のアピール材料についてセルフマーケティングを進める。その際は,小平校応用課程らしさを考えた内容にすること,客観的視点によりアピール材料の優先順位づけをするように伝えた。また,単に性格の長所や資質だけをあげるのではなく,その裏づけを行動レベルで説明できるように,オリジナルワークシートを用いてセルフワークで経験の振り返りを行った。自己理解は部内教員が担当した。 次に製造業企業の採用実務について長期の経験を持つ講師による仕事理解のポイントなどの解説を写真2 学生個別相談

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