職業能力開発技術誌 技能と技術 Vol.48 2013年6号 通巻第272号
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-26-技能と技術 2/2013 改良スイッチボックスは,材質を発砲スチロールボードで製作したことにより既存スイッチボックスと比較して1/12の重さへ軽量化できた。また形状を三角柱にすることで対象者の可動指(親指と人差し指)でスイッチボックスの移動が容易になった。さらに,ボタンスイッチを親指で押しやすいような配置とし,表面に星形導電スポンジによる凹凸をつけることで,指先に引っ掛けやすくする工夫も施した。 スイッチボックス自体の容積も既存スイッチボックスと比較して38%とコンパクトサイズにしたことで,対象者がスイッチボックスを持ち上げたときは,本人をはじめ私たちも驚嘆し,非常に好評であった。 耐久性に不安要素を持つが,今現在もこのスイッチボックスは壊れることなく利用いただいている。この改良スイッチボックスに至るまで,スイッチボックスを6回試作した。 以下,表2に経過をまとめる。ただし各スイッチボックスのサイズは,紙面の制約上割愛する。記号既存スイッチボックス改良スイッチボックスサイズ[mm]W×D×H:65×103×40L×H:約40×15押しボタン径φ:24[mm]約20[mm]押しボタン高さ17[mm]約10[mm]重さ120[g]約10[g]内容【平成23年7月5日(火)第1回目ヒアリング】 初顔合わせ,対象者の要望をヒアリングし,既存スイッチボックスを調査。ヒアリング後,スイッチボックス①を試作。図6 スイッチボックス①【平成23年9月13日(火)第2回目ヒアリング】 スイッチボックス①を持参し,上昇下降テーブルで動作確認およびヒアリングを行う。ヒアリング後,スイッチボックス②を試作。図7 スイッチボックス②【平成23年11月29日(火)第3回目ヒアリング】 スイッチボックス②を持参しヒアリング。ヒアリング後,スイッチボックス③を試作。図8 スイッチボックス③【平成24年1月10日(火)第4回目ヒアリング】 スイッチボックス③を持参し,ヒアリングを行う。【平成24年1月31日(火)第5回目ヒアリング】 スイッチボックス④を対象者宅で製作。「上昇下降テーブル」の動作確認を行う。図9 スイッチボックス④ 次回ヒアリングまで約2週間モニタを実施。ヒアリング後,スイッチボックス⑤(ボタンスイッチなしの状態)を試作。図4 既存スイッチボックスと改良スイッチボックス図5 改良スイッチボックスを持ち上げている様子表1 スイッチボックスサイズの比較表2 平成23年度のヒアリング経過

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