職業能力開発技術誌 技能と技術 Vol.48 2013年3号 通巻第273号
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-26-技能と技術 3/20136.「キャリアプランニング・マトリックス(目標設定等総合版)」(資料2)の活用について キャリアプランニング・マトリックスの各項目に対し,表現の言い換え,キーワード,目標的表現 例6)7)を加えてあるので,実際の目標設定等においてイメージしやすく,より適切に目標の設定等を行うことができると思われる。7.「キャリアプランニング・マトリックス(学習指導要領記載版)」(資料3)の活用について 前項6(資料2)で提示している内容に加え,関連すると思われる学習指導要領の内容や解説を記載して作成したのが「キャリアプランニング・マトリックス(学習指導要領記載版)」(資料3)である。 記載している学習指導要領は,「知的障害者である児童生徒に対する教育を行う特別支援学校の各教科」の小学部の各教科の「生活」の全部および「算数」の一部,同中学部の各教科の「職業・家庭」の全部および「数学」の一部,そして「知的障害者である生徒に対する教育を行う特別支援学校高等部の各教科」の「職業」の全部および「数学」の一部である。 それぞれ,学習指導要領の「内容」(各段階を含む)とその「解説」を記載した8)9)。 解説の記載の方法や要点等は以下に示す。7.1 各段階共通について⑴ 学習指導要領の各内容が各段階にわたって関連していると思われるところについては,横並びに記載している。例えば,小学部「教師と一緒に簡単な買い物をする」「決まった額の買物をして,金銭の必要なことがわかる」「簡単な買い物をして,金銭の取扱いに慣れる」,中学部「金銭や時計・暦などの使い方に慣れる」,高等部「金銭や時計・暦などの正しい使い方がわかる」らは,互いに関連した中味ととらえ,横並びに記載しているということである。逆に,あまり関連が少ない,あるいは関連はないと思われるところについては,それぞれ単独の記載をしている。このことから,関連しているところについては,小学部,中学部,高等部と比較しながらみてとることができ,日頃の指導に資することができると考える。⑵ キャリアプランニング・マトリックスと学習指導要領という性格の違う内容を同一物中に表現することに当たり,キャリアプランニング・マトリックスの項目に関連すると思われる学習指導要領の内容とその解説を記載している位置そのものとキャリアプランニング・マトリックスの当該能力とは必ずしも関連し合っているわけではない。例えば,キャリアプランニング・マトリックスの「集団参加」欄に集団参加に関連すると思われる学習指導要領の内容や解説が載っているとしても,その記載内容全部が当該能力の「人間関係形成・社会形成能力」に関連しているわけではなく,あくまでも,学習指導要領の内容や解説として示している,ということである。学習指導要領の内容や解説を見ると,1つの内容や解説の中に,キャリアプランニング・マトリックスで示している「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」に関連すると思われる表現がみられる。そのことから,学習指導要領の内容や解説において,どのように上記の4能力と関係しているのかについてみていくときの参考資料にも今回の資料はなると思われる。  なお,キャリアプランニング・マトリックスそのものは学習指導要領の各教科の内容段階を意識して作成されていることについては重ねて記しておきたい。⑶ 学習指導要領関連の記載中の「留意点」や「○留意点」「他の指導上の留意点」等と表記して記載していることについては,キャリアプランニング・マトリックスを利用しての指導の際の留意点や配慮点ではなく,あくまでも学習指導要領上の留意点の記載であることについても記しておく。

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