職業能力開発技術誌 技能と技術 Vol.48 2013年3号 通巻第273号
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-39-海外技術協力の率直な意見が得られた。その中には,受験者への指示事項の不徹底が原因と思われるものがあった。試験方法や評価方法が統一されていなければ,公平,客観的に評価できないだけでなく,受験者からの不信感を招いてしまう。試験課題の加工自体は難しいものではないため,試験の実施も安易に考えている評価者もいるように感じていた。このパイロット試験を通して,正しく評価することの難しさを実感してもらえたのではないかと思う。ほかにも多くの改善点を見つけることができ,大変有意義であった。 後日,ワークショップにより試験の総括を行い,実施方法と評価方法を再確認し,改善点を検討した。検討結果により,採点用紙の改善を行い試験書類一式が完成した。以上により無事業務を完了することができた。6.おわりに 当初は実施,評価方法がほぼ確立している日本の技能検定をそのままベトナム版に置き換えることを想定していたが,全く新しい技能検定試験の作成,試行実施となった。大変ではあったが,これがベトナムの国家技能検定につながると思うとやりがいを感じる仕事であり,少しでも貢献できたことをうれしく思う。近い将来,国家技能検定が実施され,ベトナム人技能者の地位向上につながることを期待する。 本プロジェクトは,JICAの長期派遣専門家と大学の関係者が大変良好な関係を築いており,円滑に進行していた。プロジェクトの遂行には専門分野だけでなく,語学力やリーダーシップ,そして人柄が重要であることを改めて感じた。その多くが足りていない自分にとって今後の目標としたい。 二度にわたり計6週間もの間,業務を離れるにもかかわらず,浜松職業能力開発短期大学校の生産技術科の先生方には快く送り出していただきました。多くの関係者の皆さまのご協力により,初めての海外業務を無事に終えることができたこと,また大変貴重な経験をさせていただいたことに感謝します。図11 ハノイ工業大学からの感謝状図10 表彰式図12 学食にてスタッフと(右手前:稲川専門家 チーフアドバイザー左手前:筆者)

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