職業能力開発技術誌 技能と技術 Vol.48 2013年4号 通巻第274号
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-37-実践報告今後ワークの固定方法について問題が残った。ワークの加工方法として,タービンブレードの加工に用いられるロータリー加工と歯のねじれに沿って加工する5軸の複合面加工を用いた。図14に5軸MCで加工した少数歯歯車を示す。6.おわりに NC工作機械関係の初めての授業で,ターニングセンターで作った少数歯歯車を受講生や学生に見せると,皆その美しさに感動して興味を示してくれる。世代が変わってもものづくりへの興味や感動は変わらないのだと実感させられる瞬間である。広田先生により汎用フライス盤で少数歯歯車の製作実習を実施された当時,電卓もなく手計算で工具位置の演算を行い,そして,フライス盤を用いて切削工具の手動による位置決め,スパイラル加工,再度工具の位置決め,スパイラル加工・・・・これら一連の動作を数百回と行われて製作されたと思うと,大変な苦労であったと思われる。しかし,出来上がっていく歯車の形状に目を輝かせている学生が目に浮かぶようである。最高の教育者は,学生や受講生の心に火をつけることだといわれるが,まさしくこのことではないだろうか。 最後に,フライス盤による少数歯歯車の製作資料を頂いた元職業能力開発総合大学校精密機械工学科教授広田平一先生,5軸マシニングセンタによる少数歯歯車の製作の協力と資料を提供していただいた唐橋奈津紀君,少数歯歯車の写真を提供していただいた四国職業能力開発大学校成田義也先生に御礼申し上げます。<参考文献>1)幾瀬康史・市川哲郎:「ねじれ形状部品の切削加工法の提案−1枚歯はすば歯車の製作−」職業能力開発報文誌Vol. 24 No.1(23)2012図14 5軸マシニングセンタによる少数歯歯車

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