職業能力開発技術誌 技能と技術 Vol.48 2013年4号 通巻第274号
6/51

-4-技能と技術 4/2013キュラム」である。企業との連携による共同人材育成として,課題解決,課題達成に向けた生産現場力を修得するものである。 2つ目の柱は,生産システムの効率化や厳しい品質要求へ対応していくための「品質保証技術・生産管理」である。 そしてこれらの技術・技能の裏付けとなる機械・電気電子・情報分野の総合的な専攻学科と,3次元CAD設計,PLC,生産ネットワーク制御といった専攻実技の固有技術が設定されている。 講師陣として本校の指導員以外に,生産工学・品質保証技術分野では企業において実際にデミング賞受賞を指導された生産革新部門の方を,理論的分野,固有技術分野については,岩手大学工学部の教授・准教授や企業の第一線の方を招聘している。 また,オーダーメイドカリキュラムの実施に当たっては,「工業技術センター(盛岡市)」や「いわてデジタルエンジニア育成センター(北上市)」などの機関と連携し,より専門的な分析や解析技術を実施できる環境を構築している。 その他,県内各地域の「ものづくりネットワーク」などの企業間の連携組織や,「岩手ネットワークシステム(INS)」などの研究会などとも連携し,セミナー等への参加や情報交換を行っている。 今回,本稿で紹介する取り組み事例は,オーダーメイドカリキュラムに関する内容である。3.オーダーメイドカリキュラムについて オーダーメイドカリキュラムは,生産工学・品質保証技術の手法により進める。 専攻科では,品質とは「平均値」と「ばらつき」であり,管理とは異常を発見し正常に戻す,という考えに基づく現場改善の進め方として,「5源主義手法」という新しい改善手法を導入している。 専攻科で実践する品質保証技術は,図1に示すようにTQMの考え方から,方針管理による人づくり(人の質)と,品質保証(QA)体系によるモノづくり(モノの質)に大別している。品質保証体系は,IE手法による現場改善と,「QC手法・5源主義改善手法」による現物改善およびデザインレビューにより実践する。 図2には,現場・現物改善の進め方のイメージを示す。改善は分析から始まるという考え方から,モノづくりのINからOUTまでをビデオで撮影し,工程分析のタイムチャートを作成する。ここから課題の内容により各手法を適用する。品質の改善には「5源主義手法」を活用する。これら,分析手法についての修得イメージを図3に示す。 IE,QCの内容に加え,課題達成型に用いるVE手法では①ティアダウン手法による同業他社品の部表1 専攻科のカリキュラム体系図1 TQMにおける品質保証体系の考え方

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です