職業能力開発技術誌 技能と技術 Vol.49 2014年1号 通巻第275号
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-10-技能と技術 1/2014 上述の技能照査標準問題は,各校の実情に合わせて変更することは可能であるが,その際には学科・実技共に「技能照査の基準の細目」を踏襲する必要がある。6.実験・実習情報シート 「電気エネルギー制御科」においては,これまで既存で実施されていた以外のカリキュラムが多く含まれているため,表1のようにすでに担当職員の研修等を行い,準備を行っているが,それでも担当職員にかかる負荷は多大であることが予想される。そこで,新しいカリキュラムの実験や実習の一助となるように,表4のような「実験・実習情報シート」を作成した。 この実験実習情報シートは,大カリの中で全国に標準機器として選定し,新規購入を推奨した機器を使用した実験実習について以下の内容をまとめたものである。  ・実験実習の目的  ・実験実習の前提知識  ・実験実習の項目  ・実験実習項目ごとの仕上がり像  ・実験実習における注意点 また,添付資料として実験例やマニュアル,実験手順書なども作成した。7.おわりに 「電気エネルギー制御科」新設に当たっては,先に述べたが,大カリのほかに,九州ブロック内の能開大および能開短大の取り組みとして,ブロック検討会を実施し,広報活動や立ち上げに関する種々の問題点等を情報共有するなかで解決してきた。 特に,2010年度の第2回九州ブロック大学校等業務推進検討会では,沖縄能開大の電気技術科の見学および卒業生の就職先である沖縄電力㈱や沖縄電気保安協会へのヒアリング調査等を行い,電気技術の教育訓練への必要性を再確認をした。 さらに,その後の企業へのヒアリング活動等を実施したが,企業における電気主任技術者の高齢化等の影響もあり,電気の技術者に対する需要が増していることが確認できた。 また,一昨年の東日本大震災以降の電力供給事情により,各工場や事業場における自家発電や太陽光発電等への関心が高まってきていることも確認できている。 2012年度の「電気エネルギー制御科」の入校については,九州ブロック3校とも定員を充足し,まずまずの滑り出しを得た。 今後この「電気エネルギー制御科」卒業生が各工場や事業場において電力管理や電気保守の業務を担当しつつ,更に省エネへの提案や自家発電設備の導入,再生可能エネルギー利用の導入などに活躍することを期待したい。 さらに,2014年新設予定の「生産電気システム技術科」へ進学する学生については,環境や省エネルギー化を考慮したさまざまなシステムや製品の企画・開発から設計・製作・評価ができる環境・エネルギーに関するイノベーションをリードする人材となり活躍することを期待したい。<参考文献>⑴ 電気系新訓練科設置の概要 高齢障害求職者支援機構大学校課(2011年3月)⑵ 電気系新訓練科の仕上がり像と就職想定職種 高齢障害求職者支援機構大学校課(2011年3月)表3 技能照査の基準の細目(実技)と標準実技試験表4 作成した実験・実習情報シートと添付資料

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