職業能力開発技術誌 技能と技術 Vol.49 2014年1号 通巻第275号
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-36-技能と技術 1/2014プディスカッション」の演習を行う。学生に就職活動の実感がもてるよう,カリキュラムの後半は外部講師を多く活用した。 「9.職業講話」や「10.学内会社説明会」では,人事担当者やOBから事業内容や採用職種について話を聴く機会をつくる。学生にとって,学んだ知識を生かし情報収集を行う良い機会になると思われる。 「11.生涯職業能力開発体系」では,企業向けの能力開発担当者が能力開発プログラムの事例を紹介して,生涯職業能力開発体系図について説明する。 「12.ジョブカード面談会」では,ジョブカードに希望業界や職種,卒業までと入社後の能力開発目標,就職先で実現したい夢などを記入させ,登録キャリア・コンサルタントとの面談会を実施する。最後に個別相談の機会をもつことで,学生が身につけたこと,感じていることを確認できるようにした。2.2 就職活動支援の授業内容 就職活動支援の項目(※印)について,授業内容の詳細を述べる。2.2.1 自己理解 自己理解を深めることを目的として能力,興味,価値観などを調べた1年次の授業と異なり,仕事につながるコンピテンシーを意識しながら自己理解に取り組む授業を行った。 履歴書の「自己PR」や「学生時代に力を入れて取り組んだこと」といった項目に対応させ,これまでの成功体験のもとになった強みを探す演習を行う。具体的には,学生同士ペアになり1人が自分の経験を話し,もう1人がそのときに考えたことや実際に行動した内容についての質問を繰り返す。話し手の学生は,質問に答えるうちに気づいた自分の強みとなる資質やその拠り所を分析シート(表1)にまとめる。自分の強みに気づくことで就職活動に向けて自信をつけると同時に,1つの経験を掘り下げて質問するタイプの面接対策にもなると思う⑴。 当たり前のことしかやっていないからと,自分の強みをなかなか探せない学生もいる。当校の特徴である実習での経験を取り上げて,良い資質を探すようにアドバイスした。2.2.2 仕事理解 1年次の授業での仕事理解は,いろいろな職業があることを知り職業興味を探る内容だった。それに対し今回は,業界研究や企業研究を行ったうえで企業が求めるコンピテンシーを知って,就職活動に結び付ける授業を行った⑵。 学生を志望業界ごとのグループに分け,各自の志望企業について調べたことをグループごとにまとめて発表する演習を行う。グループ内の企業の共通点から気づいた業界の特徴や動向をまとめることによって,企業研究から業界研究に視点を広げるように指導した。業界内での企業の位置づけ等を知ることは,志望企業への理解を深めることにつながったと思う。 志望業界を決めるとその業界の情報しか収集しない傾向がある。業界同士が連鎖して1つの産業を形成していることを伝え,他の業界の出来事が志望業界に及ぼす影響等,世の中の動きに広く関心を持つように伝えた。 企業のホームページなどインターネットを主に活表1 分析シート

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