概要

 労働市場において求められる職業能力、人材像は、産業構造の変化、経済活動のグローバル化、技術革新等に伴い、多様化・高度化し、常に変化しています。我が国の人材育成の一翼を担う職業訓練指導員(以下「指導員」という)は、このような時代の流れと共に変化する製品のQCD(Quality,Cost,Delivery)を実現するための技能・技術を習得し、高付加価値化を生む柔軟で質の高い技能・技術を付与する指導力が必要です。さらに、専門的知識及び技能の指導だけでなく訓練のコーディネート、キャリア・コンサルティング、就職支援等に対応できる幅広い能力が求められています。
 ゆえに、指導員に必要な能力のうち、特にものづくり分野の職業能力開発を推進する上で必要な各専門分野のコアとなる技能・技術等の能力要素を明確にし、これらの能力要素を各指導員が確実に習得することにより質の高い職業訓練を社会に還元していくことが重要です。
 職業能力開発総合大学校(以下「職業大」という)で実施している指導員の技能・技術力の向上を目的とする職業訓練指導員研修については、専門分野別に必要な研修コースを体系的に整理した「職業訓練指導員研修マップ」を用意し、受講勧奨を行っています。今般、基盤整備センターで実施した「職業訓練指導員に必要となる技能・技術要素の明確化,体系化等に関する調査研究」において、各研修コースに結び付く指導員に必要な能力体系を整備しました。
 この調査研究では,指導員の計画的かつ効果的な人材育成の羅針盤として活用するため、訓練科毎に必要となる技能・技術要素や共通で必要な業務遂行能力を体系化した「職業訓練指導員スキルマップ」及び各技能・技術要素の能力を明確化した「スキルシート」を開発しました。

職業訓練指導員の能力体系一覧